令和6年度 国立病院機構東京病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 22 33 70 117 397 534 1284 1204 241
当院の年齢階級別退院患者数データは、高齢社会における中心世代に対し、当院が専門的な医療機能を発揮し、多くの患者様の社会復帰に貢献しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 198 21.87 16.40 2.53 83.38
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 194 4.25 3.03 0.00 72.63
040170xxxxxxxx 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 194 14.60 10.46 0.52 70.19
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 166 27.84 18.68 4.22 77.28
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 115 33.70 20.78 22.61 83.97
呼吸器科では、高齢者に多い肺炎(市中肺炎・誤嚥性肺炎)の症例を多数受け入れています。これらの患者様の平均年齢は83歳以上であり、高齢者に対する豊富な治療実績と専門性を有しています。
また、肺の悪性腫瘍や抗酸菌関連疾患といった専門性の高い疾患にも多数対応しており、効率的かつ質の高い医療を提供しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 36 9.53 4.54 2.78 77.72
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 29 14.62 7.05 0.00 67.72
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 20 19.65 14.81 0.00 73.05
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 - - 18.48 - -
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし - - 7.91 - -
消化器外科は、一般的な外科手術から専門性の高いがん手術まで、幅広い症例に対応しています。
主要な手術の患者様は平均年齢が高く、高齢者に対する豊富な治療経験と、合併症などへの専門的対応能力を有しています。
患者様の状態に合わせた丁寧な術後管理と、手厚いケアを重視しています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 59 8.03 2.57 0.00 69.81
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 16.55 8.88 0.00 78.90
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 13 3.08 7.91 0.00 76.08
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 12 10.92 7.60 0.00 72.58
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.08 - -
消化器科では、内視鏡的大腸ポリープ切除術を年間59件実施しており、高齢者を中心とした消化器疾患の診断・治療に力を入れています。
また、胆管結石や結腸の悪性腫瘍といった専門的な治療においても実績があり、これらの患者様の平均年齢は76歳から78歳と、高齢者層の消化器疾患に対する豊富な経験を有しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 63 3.25 2.45 0.00 74.94
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 31 8.74 6.63 0.00 78.81
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 20 10.55 7.77 0.00 74.00
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし - - 8.64 - -
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 - - 4.07 - -
泌尿器科は、前立腺がんや膀胱腫瘍など、高齢者(平均年齢74〜78歳)に多い泌尿器科疾患に豊富な治療実績を有しています。
特に、前立腺がんでは全国平均とほぼ同等の在院日数で、迅速かつ質の高い治療を提供しており、高齢者に対する専門的な医療と効率的なケアが両立しています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2 なし 58 13.07 9.82 0.00 70.57
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 7.44 9.59 0.00 28.94
040170xxxxxxxx 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 17 17.35 10.46 0.00 58.53
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし - - 28.41 - -
040151xx97x0xx 呼吸器のアスペルギルス症 手術あり 手術・処置等2 なし - - 30.19 - -
呼吸器外科では、肺がん手術をはじめとした専門性の高い手術を多数行っており、豊富な治療実績を有しています。
若年層に多い気胸(平均年齢28.94歳)から、高齢者の方に多い肺がん(平均年齢70.57歳)まで、幅広い年齢層と疾患に対応しています。
特に気胸の手術では、全国平均(9.59日)よりも短い平均在院日数(7.44日)で治療を提供しており、効率的かつ質の高い医療を実現しています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 48 24.65 17.33 10.42 82.29
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 13 30.08 23.96 7.69 76.54
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり - - 2.02 - -
050190xx99x0xx 肺塞栓症 手術なし 手術・処置等2 なし - - 14.15 - -
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.59 - -
循環器科は、心不全の症例を多数診療しており、平均年齢が76歳から82歳と、高齢者医療に強みを持っています。
心不全については、患者様の状態に合わせた丁寧なケアや、退院後の生活を見据えたリハビリテーションを重視しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 126 2.80 2.49 0.79 79.24
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 - - 4.29 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科では、白内障手術を126件の症例に対応しています。
患者様の平均年齢は79.24歳と、高齢者層が中心です。平均在院日数は2.80日であり、全国平均(2.49日)と比較しても短期間での治療を実現しており、効率的かつ質の高い医療を提供しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - 18 19 - 14 19 1 8
乳癌 - - - - - -
肺癌 57 26 68 203 27 155 1 8
肝癌 - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌の診療実績では、特に肺癌と大腸癌において多くの症例に対応しています。
肺癌は初発患者数が381件と最も多く、特にStage IVの患者が203件を占めています。これは、進行した肺癌に対する豊富な治療経験を有しています。また、再発患者も155件と多く、再発後の継続的な治療にも対応しています。

大腸癌は初発患者数51件で、Stage IIとStage IVがそれぞれ18件、19件と比較的多い傾向にあります。再発患者も19件と、再発後の治療にも取り組んでいます。
当院は幅広い病期の癌患者様に対し、専門的かつ継続的な医療を提供しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 54 10.85 50.81
中等症 178 19.25 73.69
重症 36 21.92 80.31
超重症 - - -
不明 - - -
特に中等症の成人市中肺炎患者の診療を多数行っており、重症度が高い患者ほど平均年齢が高くなる傾向があります。
また、重症度に応じた在院日数の違いは、患者様の状態に合わせた丁寧なケアを重視しているためです。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 - - - -
その他 - - - -
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 4.08 8.68 0.00 68.71
K6335 鼠径ヘルニア手術 等 30 1.37 6.50 0.00 78.17
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 15 5.07 15.60 0.00 73.07
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 10 0.10 1.40 50.00 76.50
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 10 1.20 4.80 0.00 79.40
消化器外科は、胆嚢摘出術を始めとする腹腔鏡手術に注力しており、年間38件という豊富な実績を有しています。
主要な手術の患者様は平均年齢が68歳から79歳と高齢者層が中心であり、高齢者に対する豊富な治療経験と専門的な対応能力を有しています。また、迅速な診断と治療を行い、患者様の状態に合わせた丁寧な術後ケアを提供しています。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 59 1.10 5.93 0.00 70.31
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 40 3.28 16.33 0.00 77.28
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 等 - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 等 - - - - -
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
消化器科は、年間59件の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施しており、消化器内視鏡治療に強みを持っています。
特に患者様の平均年齢は70〜77歳と高齢者層が中心で、体への負担が少ない内視鏡治療を積極的に行い、豊富な経験を有しており、迅速な診断・治療に努めています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 等 24 3.17 4.96 0.00 33.71
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 等 21 2.10 9.33 0.00 72.76
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 等 18 2.67 9.50 0.00 71.83
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 等 12 2.92 7.00 0.00 68.17
K5134 胸腔鏡下肺切除術(肺葉切除又は1肺葉超) 12 4.92 11.08 0.00 59.42
呼吸器外科は、年間21件の肺悪性腫瘍(肺がん)の胸腔鏡手術を実施しており、肺がん手術に強みを持っています。
特に若年層に多い気胸(平均年齢33.71歳)から、高齢者の方に多い肺がん(平均年齢68.17歳から72.76歳)まで、幅広い年齢層と疾患に対応しています。
また、胸腔鏡手術を積極的に行うことで、患者様の負担を軽減し、効率的かつ質の高い医療を提供してます。
呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 等 70 6.26 10.99 4.29 68.93
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 10 57.20 28.80 20.00 72.80
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 等 - - - - -
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
呼吸器科では、喀血などに対して血管塞栓術を年間70件実施しており、血管内治療に豊富な実績があります。
専門性の高い治療を必要とする患者様に対し、豊富な経験と手厚いケアを提供しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 128 0.00 1.79 0.78 79.27
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
眼科では、白内障手術である「水晶体再建術」を年間128件実施しており、豊富な手術実績を有しています。
患者様の平均年齢は79.27歳と高齢者層が中心であり、高齢者に対する専門的な医療を提供しています。
術後平均日数が1.79日と非常に短く、患者様の負担を最小限に抑え、効率的な医療を提供しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 等 35 1.03 6.94 0.00 78.09
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 21 1.05 5.62 4.76 70.81
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 等 20 1.10 8.45 0.00 74.00
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 - - - - -
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 等 - - - - -
泌尿器科は、経尿道的手術を中心に豊富な手術実績を有しています。
特に、膀胱がんに対する経尿道的手術を年間35件実施しており、患者様の平均年齢は78.09歳と高齢者層が中心です。これは、高齢者に多い泌尿器科疾患への専門的な対応を行っています。
また、いずれの手術においても術前日数が1日程度と短く、迅速な診断と治療が行われています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 11 0.28
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
感染が原因で重篤な全身症状を呈した病態を敗血症と言います。重篤な肺炎や急性腎盂腎炎などにより敗血症となった症例が見られます。入院当初から敗血症の状態である症例だけでなく、原疾患への加療にもかかわらず、全身状態の悪化により入院後に敗血症に至る症例もあります。
当院では、敗血症を発症した症例が11件あり、全入院患者のうち0.28%の発生率となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
269 265 98.51%
肺血栓塞栓症のリスクが高い患者様に対し、極めて高い実施率で予防対策を講じています。
リスクレベルが「中」以上と判定された手術患者269件のうち、98.51%にあたる265件の患者様に予防対策を実施しています。
患者様の安全を最優先に考え、術後の合併症予防に積極的に取り組んでいます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
579 351 60.62%
当院では、60.62%の割合で2セット以上実施しています。
血液は本来無菌であり、血液中から細菌が検出される場合は重篤な感染症が疑われます。
感染症が疑われる場合、その原因菌を突き止めるため血液培養を行いますが、血液中に含まれる微生物の数は非常に少ないため、通常の採血よりも多くの血液を採取する必要があります。血液培養は1セット採取よりも2セット採取の方が原因菌の検出率が2割程度高くたるため、2セット採取することで検出率の向上が期待できます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
477 417 87.42%
あらゆる原因菌に対して効果がある抗菌薬を広域スペクトル抗菌薬と言います。広域スペクトル抗菌薬を多用した場合、抗菌薬が効きにくい耐性菌が増加する恐れがあります。原因菌が判明した後は最適な抗菌薬に速やかに変更することが求められます。抗菌薬の適切な使用にあたっては、血液、痰、尿などの検体から原因菌を明らかにすることが必要となります。当院では抗菌薬適正使用支援チーム(AST)により抗菌薬適正使用を推進する取り組みを行っています。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
72046 144 2.00‰
転倒・転落発生率は、医療機関における患者様の転倒・転落事故がどれくらいの頻度で発生しているかを示す指標です。
この数値は、医療機関が患者様の安全管理にどれだけ力を入れているかを評価する上で重要な指標となります。発生率が高い場合、ベッド周りの環境整備や転倒リスクのある患者様への声かけ、見守り体制の強化など、改善の必要性があることを示唆します。
この指標を継続的にモニタリングし、改善を繰り返すことで、患者様が安心して入院できる環境を維持・向上させることが可能になります。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
※分子の値が10件未満と小さく、医療の質として良好な結果ですが、値が小さすぎるため「-(ハイフン)」で表示しています。
医療安全の分野では、インシデント(ヒヤリハットや事故)が発生した際の患者様への影響度を段階的に評価する分類が用いられます。
レベル3bは、その中でも以下のような深刻な影響を伴うケースを指します。
レベル3a: 転倒・転落によって入院期間の延長や治療の継続的な必要性が生じた場合。
レベル3b: 骨折や意識障害など、永続的な障害につながる可能性がある重篤な事態が発生した場合。
この指標をモニタリングすることで、医療機関は転倒・転落防止策の効果を評価し、より安全な入院環境を構築するための改善点を見つけることができます。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
354 354 100.00%
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率とは、手術部位感染(SSI)を予防するために、手術開始前1時間以内に適切なタイミングで予防的抗菌薬を投与できた患者の割合を示す指標です。
この指標をモニタリングすることで、医療機関は手術部位感染予防のための取り組みを評価し、患者様の安全と治療成績の向上に努めます。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
70907 21 0.03%
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率とは、入院中に発生した褥瘡のうち、真皮より深い組織(d2レベル以上)にまで損傷が及んだものの割合を示す指標です。この指標は、医療機関の褥瘡管理の質を評価する上で特に重要です。d2レベルの褥瘡は、表皮剥離などの軽度な褥瘡(d1レベル)とは異なり、適切な予防策や早期発見・治療がなされないと、感染症を引き起こしたり、治療が長期化したりするリスクが高まります。
d1レベル: 皮膚の発赤や水疱など、表皮・真皮の浅い部分の損傷。
d2レベル: 真皮を超える組織(皮下組織、筋肉、骨など)にまで損傷が及んだ状態。
この発生率を低く抑えることは、患者様の苦痛を軽減し、合併症を防ぎ、入院期間の短縮にもつながるため、質の高い医療を提供する上で不可欠な要素となります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2893 2412 83.37%
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合とは、65歳以上の入院患者のうち、入院後速やかに栄養状態の評価(アセスメント)が実施された患者の割合を示す指標です。
これは、高齢患者の栄養状態が治療効果や予後、合併症のリスクに大きく影響するため、その管理体制を評価する上で非常に重要な指標となります。
高齢者は、加齢に伴う食欲低下や嚥下機能の低下、慢性疾患、複数の薬剤服用などにより、栄養状態が悪化しやすい傾向にあります。
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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
72046 5144 7.14%
身体的拘束の実施率とは、入院中の患者様に対して、転倒・転落や自傷行為などを防ぐ目的で、やむを得ず身体的拘束を実施した割合を示す指標です。これは、患者様の安全を確保する一方で、人権や尊厳への配慮をどの程度行っているかを示す重要な指標となります。
身体的拘束とは、行動を制限するために、患者様の身体を拘束帯やミトン、ベッド柵などで縛る行為を指します。やむを得ない場合に限り、厳格な倫理的判断と手続きを経て実施されます。
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