緩和ケア病棟のご案内
当院の緩和ケア病棟は1995年7月に数少ない独立型平屋建ての緩和ケア病棟として開設いたしました。以後、がんとエイズの患者さんのための緩和ケア診療を続けてまいりましたが、この度2022年12月に27年の時を経て、隣接する土地に病床数を20床から30床に増床した新棟を開棟いたしました。また取り壊した旧棟の跡地にクラウドファンディングを含め皆さまからいただいた温かいご支援により、患者さんがベッドのままお散歩できる遊歩道を備えた庭園を整備する計画となっております。 緩和ケア病棟は、がんやエイズを治すことを目的とした治療の継続が困難であったり、もしくはその治療を希望しない患者さんのために、こころやからだのつらさに対するケアを提供する専門の病棟です。病気の進行に伴う様々なおつらい症状を和らげ、大切なご家族やご友人と共にご自分らしい生活ができるように多職種チームでケアにあたらせていただきます。当院では、症状緩和に放射線治療が有用と思われる場合にはご相談の上積極的に行っておりますし、患者さんおよびケアをしている方々に休息いただくための短期一時的入院（レスパイトケア）も積極的に受け入れております。 当院では緩和ケア通院外来を設けておりますので、他院でがん治療中でも当科外来に通院していただくことも可能です。また住み慣れたご自宅での療養をご希望される時には地域の在宅医療チームと連携し、安心して在宅療養を行っていただけるよう調整することも可能です。ご本人の「今どこでどのように過ごしたいか」というお考えを大切に、ケアを続けてまいります。 当院の大きな特徴は武蔵野の面影を残す豊富な緑です。大切なお時間を緑豊かな当院の緩和ケア病棟で心身ともに穏やかにお過ごしいただけますよう、スタッフ一同全力でサポートいたします。
