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国立病院機構 東京病院

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外来診療予約センター

Tel.042-491-2181

結核・非結核抗酸菌症について

当院の結核入院診療実績

日本の結核新規発生患者数は年々減少し、2022年には結核低蔓延国のレベルに到達したことが明らかになりました。2個病棟100床(令和6年3月末より1個病棟50床)と都内最大の病床数を有する当院の結核病床でも入院患者数は減少してきています。他方、都内の隔離入院が必要な塗抹陽性肺結核患者における当院受け入れ率は増加傾向で、2020年以降は東京都新規患者の40%以上が当院に入院しています。なお当院では東京都のみならず埼玉県・神奈川県・千葉県など首都圏全体からも入院を受け入れています。






結核および非結核性抗酸菌症

 結核は油断ならない病気です。行政、医療関係者そして市民の努力により結核が少なくなってきたことは、喜ばしいことですが、反面、医師も経験不足となり診断や治療はかえって難しいことになります。
当院は結核の基幹病院として、年間400 例以上の結核患者を実地に診断・治療し、難治性結核の治療や手術も行っています。もともと結核療養所であった誇るべき実績があり、ひろく医師の研修や専門性を追求する最先端の結核医療をめざしています。
ひとりひとりの結核をなおすこと、感染を拡げないことが結核対策の定石ですが、感染症法に基づきさらには感染し保菌してしまった人の診断・治療(潜在性結核感染治療)にも力をいれているところです。これまで診断が難しかった胸膜炎への胸腔鏡診断、難治である多剤耐性結核や肺外結核などの特殊な病態への外科的手術やその他の介入など、一般的な結核から難治結核にも対応できる専門的な人材とキャパシティーが当院にはあります。
また近年、非結核性抗酸菌症の患者数の増加傾向が明らかですが、使用可能な薬物が少なく、薬物治療のみでは完治が難しいという点では、結核よりもやっかいな病気かもしれません。
近年リウマチをはじめとした各種疾患に対する生物学的製剤の使用が増える中、投与開始前の抗酸菌感染症のスクリーニングとその結果に対する対応など、一般病院の先生方が判断を迷う場合も増えていると思われます。また治療を開始したものの、副作用などのため順調に治療が進まないことも実臨床ではしばしば遭遇することです。そのような場合は排菌の有無にかかわらず、当院にご連絡・ご相談いただければ速やかに対応いたします。


結核確定・疑い患者さんおよび非結核性抗酸菌症の患者さんの受診・転院のご依頼

地域医療連携室    TEL 042-491-2934(平日8時30分~17時15分まで)

上記時間外でもお急ぎの場合は
代表(担当当直医につながります)TEL 042-491-2111(平日17時15分以降)
にご連絡いただければ対応いたします。


結核確定・疑い患者さんおよび非結核性抗酸菌症の患者さんの治療等に関するご相談

地域医療連携室    TEL 042-491-2934(平日8時30分~17時15分まで)

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