ものわすれ外来
記憶力は、年齢とともにわるくなるもの…
「ものわすれ」するから病気とはいえません
とはいうものの、ものわすれがアルツハイマー病の最初の症状のこともあります。
近年、社会の高齢化にともない、認知症に関連した問題が注目されてきています。
一方、年をとると自然と物忘れが増えてくるのも事実です。
そこで、どこまでが、加齢による生理的な物忘れで、どこからが認知症なのかが重要な点です。
東京病院物忘れ外来では、下記のような診療をおこなっています。
- ものわすれが心配な方の早期診断
- 認知症の方の薬物治療や生活指導
- かかりつけの医療機関と連携し、切れ目のない医療の提供など
具体的なものわすれ外来の利用の仕方
1.まず、脳神経内科外来を予約してください
脳神経内科の診察はかなり時間がかかります。予約されていないとかなりお待たせすることがあります。また、ものわすれの診断には詳細な問診が必要ですので、できる限り、ご家族など状況がわかる方の付き添いをお願いします。もし、かかりつけの医療機関があれば、診療情報提供書を書いていただくことで、かかりつけの先生との連携も密接になるので、ご協力をお願いいたします。
2.脳神経内科外来受診
問診と神経学的診察を行います。その上で担当医が精査が必要と判断した場合、検査を行います。
一部の検査は予約検査となりますので、予約を行います。また、ものわすれ外来の予約を入れる場合があります。(症例によっては脳神経内科外来で検査、診療を行うこともありますが、診療内容に違いはありません。)
3.ものわすれ外来受診
水曜日14時からの枠で診療しています。必要に応じて脳の萎縮や血管障害の有無を見るMRI検査や、脳機能を評価する脳血流シンチ、脳波検査、簡単な記憶検査などを行い、認知機能の評価を行います。(あくまで、必要に応じて検査を行うため、全ての検査を行うわけではありません。)その上で、考えられる疾患について患者様、ご家族様などと方針を話し合い、生活上の注意を含めて今後の診療の方針を決定します。