リハビリテーション科
概要と診療方針
リハビリテーション科の基本理念
1.人権を尊重し、対象者が住み慣れた地域で自分らしく生きることを支援します。
2.脳血管障害、骨関節疾患の回復期、並びに神経筋疾患、呼吸器疾患、がん、周術期などを対象として
専門的リハビリテーションを行います。
3.多職種チーム医療を駆使して、常に情報を共有し、安全で質の高いリハビリテーションを提供します。
4.主として回復期医療を担う立場として、急性期医療並びに生活期の医療・介護とも密に連携し、
継続性をもって円滑な社会復帰に貢献します。
リハビリテーション専門病棟は、50床の回復期リハビリテーション病棟として運営しており、原則として発症60日以内の患者さんを受け入れて回復期の集中リハビリテーションを施行し、疾患ごとに期限は異なりますが概ね90日以内の入院期間で在宅復帰できるよう援助することを目標としております。
2023年度回復期病棟治療成績はこちら
2023年度クリニカルインディケーターはこちら
回復期病棟の治療成績
東京病院 2023(n=170) | 全国平均 2023 | |
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平均年齢 | 67歳 | 77.3歳 |
性別 男性 | 52.9% | 42.5% |
重症度割合(日常生活自立≧10) | 45.9% | 42.8% |
発症~入棟時 | 33 | 30.3 |
日常生活自立度 入棟時 | 7 | 7.6 |
日常生活自立度 退棟時 | 3 | 3.9 |
平均在院日数 | 86日 | 65.7日 |
総合FIM (運動FIM)入棟時 | 66(42) | 64.5(41.1) |
総合FIM (運動FIM)退棟時 | 100(71) | 89.4(63.5) |
総合FIM利得 | 34 | 24.9 |
運動FIM利得 | 29 | 22.3 |
脳血管リハ算定割合 | 79.4% | 42.6% |
運動器リハ算定割合 | 16.5% | 46.7% |
廃用リハ算定割合 | 4.1% | 8.5% |
自宅復帰率 | 84% | 64.5% |
在宅復帰率 | 89% | 78.1% |
実績指数(除外前) | 52.6 (n=170) | 39.6 |
実績指数(除外後) | 64.6(n=131) | 47.5 |
1日あたり単位数 | 6.42単位 | 6.29単位 |
また、担当のソーシャルワーカーが入院時から退院準備、社会復帰のための援助を行います。必要に応じて、家屋改造のアドバイスや、ケアプラン作成への協力など、介護保険サービスとも緊密に連携を取り合い、円滑な自宅退院を支援しています。
救急病院では時間をかけて対応することが難しい複雑な機能障害、例えば重度の麻痺や両側障害、嚥下障害や失語、失行、失認などに対しても、医師、看護師と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等を含む専門職種がチームを組み、詳細な評価と目標設定の基に最良、最高のリハビリテーション・プログラムが提供されるようできる限りの対応を心がけています。また、摂食嚥下訓練や口腔ケアについては、特にこの分野を専門とする歯科医、歯科衛生士の協力を得て診療にあたっています。
同時に、再発予防のための薬物療法、食事療法にも力を入れています。入院中は、薬剤師による服薬指導や、栄養士による栄養指導が個別になされます。また、退院後も保険診療の範囲内(発症後180日間)を限度として、心身の機能を維持し、在宅生活や地域のリハビリテーションへの移行が円滑になされるよう、外来でのリハビリテーションも必要に応じて行います。
その他、院内リハビリテーション・センターとしての機能も有しており、脳神経内科・呼吸器内科・整形外科からの依頼の他、周術期やがんのリハビリテーションにも対応しています。
診療体制
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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初診 | 午前 | 当番医 | 当番医 | 当番医 | 当番医 | 当番医 |
午後 | 当番医 | 当番医 | 当番医 | 当番医 | 当番医 | |
再診 | 午前 | 当番医 <予約のみ> |
― | ― | ― | 佐藤(広) <予約のみ> |
午後 | 当番医 <予約のみ> |
― | ― | ― | ― |
スタッフ
たとえ、病気や障害をかかえても「できるだけ自分らしく、生き生きと地域で暮らしたい」患者さん、ご家族のそんな思いを共有し、専門知識・技術を持つ多職種チームが介護保険サービスと連携して皆様のお手伝いをしています。
- 伊藤 郁乃
- (いとう いくの)
役職 | リハビリテーション科医長 |
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卒業年次 | 平成14年 弘前大学卒 |
専門分野 | リハビリ一般 |
資格等 | 公益社団法人日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医 公益社団法人日本リハビリテーション医学会 指導責任者 一般社団法人日本内科学会 認定内科医 身体障害者福祉法指定医 |
- 遠藤 遼
- (えんどう りょう)
役職 | リハビリテーション科医師 |
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卒業年次 | 平成29年 東京大学卒 |
専門分野 | リハビリ一般 |
資格等 | リハビリテーション科専門医 日本医師会認定産業医 |
ひと言 | 患者さんがよりよい生活を送れるようリハビリテーション診療を行ってまいります。 |
- 照井 真理子
- (てるい まりこ)
役職 | リハビリテーション科医師 |
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卒業年次 | 令和2年 埼玉医科大学卒 |
専門分野 | リハビリ一般 |
ひと言 | 患者一人一人に誠意をもって診療致します。 |
- 畑 孝幸
- (はた たかゆき)
役職 | リハビリテーション科医師 |
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卒業年次 | 令和元年 藤田医科大学卒 |
専門分野 | リハビリテーション科全般 |
資格等 | 義肢装具適合判定医 |
ひと言 | 前職が某財閥関係企業の営業という畑違いの分野から参りました。 医師になってから数年の経験ではありますが、精一杯仕事しますので宜しくお願い致します |
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非常勤医師
新藤 直子 (しんどう なおこ)
佐藤 広之 (さとう ひろゆき)
德田 智裕 (とくだ ともひろ) -
理学療法
理学療法士 22名 助手1名 -
作業療法
作業療法士 16名 助手3名 -
言語療法
言語聴覚士 8名 -
リハ看護
師長1名 副師長2名 看護師18名 看護助手6名