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国立病院機構 東京病院

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外来診療予約センター

Tel.042-491-2181

消化器センター


治療

 一つの病気に対する治療法は、決して一つではありません。例えば、肝臓癌に対する治療には、肝切除手術、ラジオ波焼灼術、エタノール注入療法、肝動脈塞栓術、抗癌剤動入療法など、いくつもの選択肢があります。消化器センターでは、消化器内科専門医師と消化器外科専門医師が、常時共同して診療にあたり、放射線科医師、緩和ケア内科医師、地域医療連携医師や、他診療科医師と共に検討を行い、あらゆる治療方法の可能性を探り、ご提示いたします。その上で、一人ひとりに最も適した治療法をお選び頂くことができます。

<点滴、内服治療>

 ウイルス性肝炎に対するインターフェロン療法、ピロリ菌除菌、癌に対する抗癌剤治療や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、急性胃腸炎、食中毒、慢性便秘症、過敏性腸症候群、虚血性腸炎、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、急性胆嚢炎、急性膵炎、慢性膵炎などに対する点滴、内服治療を、重症度に応じて、入院または通院で行います。慢性肝炎についてはこちら

<内視鏡治療>

 以前は手術でしか治せなかった病気の多くが、負担の少ない内視鏡治療で治せるようになりました。

消化器センターで行う主な内視鏡治療

  • 内視鏡下ポリープ切除術、内視鏡的粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術
  • 内視鏡下胃瘻造設術
  • 内視鏡的食道静脈瘤硬化療法・結紮術、内視鏡的食道ステント留置術
  • 内視鏡的消化管止血術
  • 内視鏡的消化管異物摘出術
  • 内視鏡的胆管結石砕石術、内視鏡的胆道ドレナージ術、内視鏡的胆管ステント留置術
  • 内視鏡的S状結腸軸捻転整復術
  • 内視鏡的吻合部拡張術

<手術>

 手術は、現在でも、消化器疾患の治療における重要な選択肢の一つです。特に、転移のない消化器癌では、手術による根治が期待できます。また、リンパ節や肝臓に転移が見つかった場合でも、リンパ節や肝臓の転移巣を切除することで、根治できる場合があります。また、腹腔鏡手術の進歩によって、胆石症などは、非常に小さな傷で手術ができるようになりました。お腹を開けずに、超音波を利用して穿刺したり、血管からカテーテルを入れて治療できる病気もあります。

消化器センターで手術を行う主な疾患

  • 胃癌、食道癌、大腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、膵癌
  • 胆石症
  • 急性虫垂炎、大腸憩室炎、腸結核
  • ヘルニア(鼡径、大腿、閉鎖孔、臍、瘢痕)
  • 癒着性イレウス、S状結腸軸捻転、腸重積
  • 腸間膜動脈閉塞症
  • 胃十二指腸潰瘍(穿孔、出血)
  • その他(胃瘻造設、中心静脈ポート造設など)

<放射線療法>

 癌が進行していて手術で取りきれない場合や、ご高齢などの理由で手術を希望されない場合は、放射線療法が選択肢の一つとなります。癌の種類によっては、化学療法と併用することで、手術に匹敵するような効果が得られることもあります。また、癌による痛みの治療にも有効な場合があります。

<緩和ケア>

 ご高齢などの理由で、手術、抗癌剤治療、放射線療法などの積極的治療を希望されない場合は、緩和ケア専門医師が、痛みや、様々なつらい症状を緩和する治療をいたします。緩和ケア病棟の入院予約が混んでいる場合には、一般病棟に入院しながら待機頂くことも可能です。

看護、リハビリテーション、栄養指導

 人工肛門のケア、創傷ケア、抗癌剤副作用のケア、褥瘡予防やケアなどを、それぞれ専門の認定看護師が担当します。また、手術後のリハビリテーションや、入院が長期になった場合の筋力低下の防止などを、リハビリテーション科医師と理学療法士が行います。消化器手術後や、肝不全、胃十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患など、食事療法が必要な場合は、管理栄養士が栄養指導を行います。

地域医療ネットワーク

 退院後は、かかりつけ医やお近くの病院で診察やお薬の処方を続けたい場合、在宅医療を希望される場合、臓器移植などの特殊治療を受けたい場合などは、地域医療連携医師とケースワーカーが、地域医療ネットワークを活用して、最適な病院をご紹介いたします。肝疾患医療連携パスについてはこちら

その他学会活動等

 日本消化器病学会、日本消化器外科学会、日本内科学会、日本外科学会、日本肝臓学会、日本内視鏡学会、日本超音波医学会の認定施設になっており、積極的に学会発表を行っています。大学や他施設と、「臨床肝臓懇話会」、「臨床肝臓カンファレンス」、「三多摩肝臓談話会」、「北多摩北部所沢地区消化器疾患勉強会」、「多摩Hp.肝炎研究会」、「肝臓の耳よりな症例を検討する会」などの研究会を主催しています。

相談窓口

 診療内容から環境設備に至るまで、ご質問やご意見がございましたら、どんな小さなことでも、消化器センター長までご連絡下さい。迅速に対応いたします。

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